所長ブログ『シロとクロ』

手紙

2013/08/09

認知症の母の世話をしてくれている姉から届いた「手紙」を紹介します。

「手紙」~親愛なる子供たちへ~ 
   原作詞:不詳/日本語訳詞:角 智織/日本語捕捉詞:樋口了一
              作曲:樋口了一/ストリングス・アレンジ:本田優一郎
年老いた私が ある日 今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あたなに色んなことを教えたように見守って欲しい
あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい
あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を平和にしてくれた
悲しい亊ではないんだ 消え去ってゆくように見える私の心へと
励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい
あたなを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを
悲しい亊ではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ歯も弱り 飲み込む亊さえ出来なくなるかも知れない
足も衰えて立ち上がる亊すら出来なくなったなら
あなたが か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい亊だけど
私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい
きっとそれだけでそれだけで 私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい
私の子供たちへ
愛する子供たちへ
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YouTubeでチェックしたところ、動画が載っていました。

投稿者の情報より:この曲の詞はポルトガルから日本のとある作詞家のファックスにポ­­ルトガル語で送られてきた詞です。送信元は今だに不明だそうで­す­…それを作詞家が訳し樋口氏が曲を付けた、なので作詞クレジ­ット­は不詳のまま。商品曲の様に狙って作られた詞ではないホン­モノの­子供達への詞に私は聴く度に……とある番組では自宅での­介護に苦労している人がこの曲を聞いて「親の面倒を見るという事­を考えるから辛くなるんで自分が子どもの頃にやってもらっていた­事を、ちょっとだけお返しをする、と思った途端に気持が楽になっ­た」という話をしてました。

自らすすんで母の介護をしてくれている姉に感謝です。
2013.8/9