所長ブログ『シロとクロ』

巷で見つけた明言、格言2

2015/04/19

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紀元前1680年頃に誕生したヒッタイト王国(現代のトルコの位置にあたる)の粘土板で作られた書簡に、「最近の若者は・・」といった若者の現状を嘆く言葉が記述されており、その粘土板はその後エジプトで発見され、現在はトルコのアンカラにあるアナトリア博物館に収蔵されているそうです。

人は歳を取ると、自分の若い頃と今の若者を比較して文句を言いたくなるのは古今東西変わらないということだと思います。

10年ほど前、家族で広島の呉にある大和ミュージアムへ、大正9年生まれの母を連れて行ったことがあります。その当時母は認知症が現れ始めていました。
母は、今から70年前広島に原爆が投下された二日目に、日赤の看護師として被災者の救護に当たったそうです。
認知症とは言うものの、当時の建物の位置関係や出来事などの記憶は健常者と変わらず、大和ミュージアムへ向かう道中、目を輝かせて話していました。
大和ミュージアムでは、縮尺が10分の1の戦艦大和(模型とは言え26メートルのサイズがありますので、ものすごいインパクトでした。)、ゼロ戦の実物(本機は明治基地(現愛知県安城市)第210海軍攻撃隊の所属機で吾妻海軍中尉が操縦中エンジントラブルで琵琶湖に不時着させ沈んでいたもので昭和53年に引き上げられました)や、隣の「てつのくじら館」では退役した「潜水艦あきしお」の実物(全長76m、全幅9.9m、乗員80名)が展示してあります。入館料は無料で潜水艦の中に入って、狭い三段ベッドに寝てみたり、トイレや食事スペースを見たり潜望鏡をのぞいてみたりなど、潜水艦の乗組員を体験することができました。(ちなみにタイフーン型原子力潜水艦は全長175m、全幅23m、乗員163人だそうです。)
次はゆっくりと時間をかけて見て回りたいと思います。

お土産ショップで山本五十六の語録が書かれたファイルを買いました。
「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねばひとは動かじ」
連合艦隊司令長官であった山本五十六も、「最近の若者」を見て葛藤しながらこの名言を残したに違いありません。

最近の若者を批評するコメントをよく目にするのも、私自身がその年齢に達したからだろうと思いますが、2015年の今、「モンスター社員」とか「ゆとり新入社員」という単語があるように、社会全体の仕組みや価値観の変化は、ヒッタイトの粘土板に「最近の若者は・・」と嘆く言葉が書かれた時代以上ではないかと思ったりします。

モンスター新入社員の6か条があるそうです。
・会社の飲み会にはいかない。(プライベートが大事)
・無断で欠席・遅刻をする。連絡をメールで済ませる。
・敬語が使えず挨拶をしない。
・ケータイが命。メモは取らず何でも写メで済ませる。
・叱ると逆切れしたり、すぐに会社を辞める。
・言われたことしかやらない。

「今の若者は・・」と言っている当人が若い頃も、そう言われたに違いなく、私自身も血気盛んな青春時代を過ごした記憶があります。
永遠に繰り返される人間の営みの類なのでしょう。

母が認知症になる前に言っていたことを思い出しました。
子供叱るな 来た道だもの
年寄笑うな 行く道だもの